第一種動物取扱業の許可申請で必ず必要になるのが 「動物取扱責任者」 の選任です。
責任者の要件を満たしていなければ、設備が整っていても許可は下りません。
しかし実際には、
「どんな資格が必要?」「経験でもなれる?」「資格がない場合どうすれば?」
と迷われる方が多いポイントです。
この記事では、長野県で動物取扱業を開業したい方に向けて、動物取扱責任者の要件と選任方法、準備のコツをわかりやすく解説します。
1. 動物取扱責任者とは?
動物の適正な管理、法令遵守、利用者対応などを統括する役割を担う、事業所に必ず1名置くべき責任者です。
主な業務
- 飼養・保管方法の確認
- 従業員への指導
- 苦情対応
- 動物の健康管理
- 行政からの立入検査対応
事業規模の大小に関わらず、必ず要件を満たした責任者を置くことが許可条件です。
2. 動物取扱責任者の「要件」一覧(どれか1つを満たせば可)
(1)指定資格を持っている
次のような国家資格・公的資格が代表例です。
- 獣医師
- ドッグトレーナー関連の公的資格
- 愛玩動物看護師
- ペット関連専門学校の認定資格 など
自治体ごとに指定資格が異なるため、長野県の場合は事前確認が必要です。
(2)動物に関する実務経験 1年以上
例えば、
- ペットショップの勤務経験
- トリミングサロン勤務
- 動物保護団体での飼養管理
- ブリーディングの従事経験
などが該当します。
※ 単なる飼育歴(自宅で飼っていた)は実務経験に入りません。
(3)動物に関する専門教育を180時間以上修了している
専門学校・通信講座などで、動物の管理・衛生・行動学などについて一定の教育を受けた者が対象です。
3. 最も多い相談:「資格も経験も足りない場合どうすれば?」
実は、この相談が長野県内でも非常に多いです。
対処方法としては次の3つが現実的です。
① 経験を積む(最も確実)
近隣の動物関連事業で
「アルバイトとして勤務 → 実務経験1年を取得」
というルートが最も多いです。
② 外部人材を責任者として選任する
- 動物関連施設で働いている知人
- 経験・資格のあるスタッフを雇用する
この場合、責任者は「常勤」である必要があるため注意。
③ 指定の講習・教育機関で180時間のコースを修了する
時間はかかりますが、確実に要件を満たせます。
4. 要件を満たしていても不許可になる『よくある落とし穴』
⚠ 責任者が常勤でない
→ 他の仕事があり、ほとんど事業所にいないと指摘されるケースがあります。
⚠ 実務経験の証明が不十分
→ 「勤務証明書が正確でない」「業務内容が明記されていない」など。
⚠ 資格が“自治体の指定資格”に含まれていない
→ 民間資格の一部は対象外。長野県は指定リストを慎重にチェックします。
5. 行政書士に依頼するメリット
動物取扱責任者の要件は、
資格・経験・教育のどれか一つで良いとされるものの、実際には証明書類の整え方で不許可になる例が多い分野です。
行政書士では次のようなサポートが可能です。
- 責任者要件の事前チェック
- 資格・経験・教育のどれが最も適しているかの整理
- 証明書類の作成支援
- 不備が起きやすい部分の補正サポート
- 長野県担当部署との事前相談の代行
責任者要件の不備は、許可取得の大きなハードルになります。
早めに確認しておくことで、スムーズに開業を進められます。
6. まとめ|責任者の要件は準備が早いほど有利に
動物取扱責任者は、許可申請における最重要ポイントです。
資格・経験・教育のどれか一つで認められますが、証明方法や実務内容の記載に不備があると許可が遅れます。
「この資格で問題ない?」「経験として認められる?」
と不安を感じたら、早い段階で専門家に相談すると安心です。